活用事例 スポーツ

野球・ゴルフにおけるA-wearの有効性

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打撃において、打球をバットに当てることが最重要課題である以上、

体幹との連結部分、及び上腕骨の回転軸を肩甲上腕関節に置く必要がある。

もし、回転軸が鎖骨上腕関節にあったと仮定すると回転の中心を移動させバットの芯にあてるためには、脊柱の屈曲を使用する必要がでる。

つまり、鎖骨上腕関節に回転の中心を置くことは、胸椎の上部で屈曲を行うことを誘発し、体軸の回転を妨げる結果を招く。

一方で、肩甲上腕関節に回転の中心を置くとすると、肋骨上での肩甲骨のグライドが機能的に引き出されるため、脊柱の屈曲を伴わずにバットコントロールが可能となり、芯で捉えやすくなる、イコール、ヒッティングポイントが増える、という結果を生み出せる。

イチロー選手のような、肩甲骨のグライドでヒッティングを達成しながら、下半身はすでに一塁への走塁にむかっているようなパフォーマンスはこの機能を最大限生かしたものと言える。

肩甲上腕関節にその中心を置くためには、前腕における回転軸を尺骨から薬指にする必要があるが、

これは尺骨神経の促通をその最低条件とする。

つまり、A-wearを装着することで、(左利きの選手であれば、右手)尺骨神経が活性化すると、

薬指、および尺骨に前腕の回転軸がとれ、肩甲上腕関節に腕の回転軸が設定されると共に、土台の肩甲骨自体が、肋骨上で、最大限グライドすることが可能となり、

バットコントロールがより有意義に達成され、ヒッティングポイントが増える。

また、脊柱を中心とした体幹が機能的に動けるポジションをキープしながら、(肩甲骨と腕のみで)バットの芯にボールを捉えることが可能となるため、

イチロー選手のような上半身と下半身が、それぞれバッティングと走塁を行っているかのようなパフォーマンスを達成することができる。

 

レスリングにおけるA-wearを用いたトレーニングの有効性

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レスリングは、世界最古の格闘技とされており、全身を使うスポーツである。そのため、勝利を得るためには、瞬発力、持久力、パワー、スピード、バランス、敏捷性、技術、作戦といった全ての要素が求められる。

総合力が求められるなかで、この競技における特に考慮すべき観点は、

•相手をキャッチするために腕が、ファーストコンタクトの際に必ず用いられること。

•対戦相手にかける力の方向として、引き込みの動作がメインとなること。

以上の二点であり、これらが、打撃を中心とした格闘技とは異なる、レスリングの特徴となっている。

この二つの特徴を考慮し、相手の背中をマットに付けることを如何に達成するかをまとめ、そのためにA-wearが有効であることを明示出来れば、

レスリングにA-wearによるトレーニングが必要不可欠と言えることになる。

※この二点に注目するのであれば、グレコローマン、フリー、いずれにおいてもA-wearが必要であることを理屈付けることができる。

以下にこの回答を明示する。

まず、第一に腕を使い相手を引き込む、という動作において、肩甲骨上腕関節にその連結点が置かれる必要がある。

相手をキャッチし、引き込む際には、肩関節の伸展方向への張力が必要となるがその際により大きな張力を発揮するには上記関節で、広背筋、及び三角筋後部の最大収縮を達成することが必要だからである。

また、上記の広背筋、三角筋の収縮活動レベルにおいてはもちろんだが、、上腕二頭筋での引きを考えた場合、この筋肉において鎖骨上腕関節にその連結点をおく場合、上腕二頭筋短頭の収縮がより活動的となり、肩甲骨上腕関節に連結点をおく場合には、長頭が活動優位となる。

長頭側の収縮は肩甲骨を介し、広背筋筋の収縮に連結するため引きの動作がキネマティックチェーンを有効活用し、全身の連動から引き動作をおこなうことができるが、「短頭側では起こらない」。

つまり、レスリングで勝利するためには肩甲上腕関節に連結点を作ることが必要条件であることがわかる。

よって、A-wearを用いたトレーニングをおこなうことで、尺骨神経を反応させ、第四指および第五指を機能的に使用する神経回路を構築することが、肩甲上腕関節に連結点をとり、キャッチからスムーズな引き込み動作を達成し、相手の重心を崩し、背中をマットに付けることにつながると結論付けられ、この達成が可能なA-wearがレスリングにとって勝利を獲得するのに非常に有効な手段であるといえる。

比較するトレーニングとして、単にラットプルダウンや、ローローといった全身の連動を考慮に入れない限定された筋力トレーニングをあげると、

肩甲骨の上方回旋及び、ともなう上半身の歪みを解消する要素は含んでいるものの、歪みの連動の結果、腸骨のうなづきによっておこっている「大腿骨の内旋」を解除することが、達成されないため、

これらのトレーニングで鍛えた筋収縮パターンで引き込みを行うと、自らの重心が崩れ、上半身だけで最大限パフォーマンスを引き出そうとするため、全身のキネマティックチェーンを生かし切ることができない。

レスリングのおいて、キャッチからの引き込みを達成し、全身のキネマティックチェーンをつないだ状態で、自らは安定したまま、相手の重心を崩し、

背中をマットにつけることで、勝利を得るためには、A-wearによる尺骨神経の促通、および肩甲骨上腕関節に連結点をとることが、その他のワークに比べより有効であり且つ必要不可欠、その達成に非常に有効な手段といえる。